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公共Wi-FiでVPNは必要か:HTTPSとの違い、できること・できないこと

更新日: /公開日:比較基準と調査方法

先に結論:今は多くのサイトやアプリがHTTPSで通信を暗号化しているので、公共Wi-Fiでも通信の中身がそのまま見られることは少なくなっています。VPNを使うと、それに加えて「どのサイトに接続しているか」なども同じWi-Fiの利用者やWi-Fiの運営者から見えにくくなります。偽のWi-Fiやフィッシングサイトは、VPNでは防げません。

HTTPSで守られている範囲

アドレスが https:// で始まるサイトでは、送受信する内容(入力したパスワードやページの中身)が暗号化されます。公共Wi-Fiでも、同じWi-Fiにいる人がその内容を読むことは難しくなります。

ただし、接続先のサイト名(ドメイン)などは、Wi-Fiの運営者や途中の経路から分かる場合があります。

VPNで追加で守れる範囲

  • どのサイトに接続しているか、といった情報が、Wi-Fiの運営者や同じWi-Fiの利用者から見えにくくなる
  • HTTPSでない古いサイトやアプリの通信も、VPNのサーバーまでは暗号化される

VPNの仕組みはVPNとはで説明しています。

VPNを使わないときと使うときの通信経路 VPNなしでは端末からWi-Fi・回線を通って直接サイトへつながり、Wi-Fi側から接続先が見える。VPNありでは端末からVPNサーバーまで暗号化された通り道を通り、Wi-Fi側からはVPNサーバーとの通信であることしか見えにくい。サイトからはVPNサーバーのIPアドレスに見える。 VPNなし 自分の端末 IP: 自分のもの Wi-Fi・回線 接続先が見える 接続先のサイト 自分のIPが見える VPNあり 自分の端末 暗号化して送る Wi-Fi・回線 中身・接続先は見えにくい VPNサーバー ここで復号 接続先 VPNのIPに見える 暗号化された通り道(トンネル) ※VPNサーバーでは通信が復号されるため、VPN事業者を信頼できることが前提です。
図:VPNを使うと、途中のWi-Fi・回線からは中身と接続先が見えにくくなり、接続先からはVPNサーバーのIPアドレスに見える

VPNでは防げないこと

  • 偽のWi-Fi:お店の名前に似せたWi-Fiにつなぐと、ログイン画面などで情報を入力させられることがあります。お店の案内でSSID(Wi-Fiの名前)を確認してください。
  • フィッシングサイト:本物に似せたサイトでパスワードを入力すると、VPNを使っていても盗まれます。
  • ウイルスや不正なアプリ:VPNは通信の経路を守るもので、端末に入った不正なソフトは防げません。

どうすればよいか

  • 公共Wi-Fiを使うことが多いなら、VPNを入れておくと安心材料になります。1台で足りるなら無料版も候補です(無料VPNの記事)。
  • ネットバンキングなど重要な操作は、公共Wi-Fiではなくモバイル回線を使うのが確実です。